空手道禅道会の身体操作(ストレッチ)

禅道会ストレッチは打撃・立組み技・寝技とすべての格闘の局面に対応出来るよう、身体の可動域を広げるとともに呼吸と連動した身体操作をするための基礎となる稽古です。

ポイントは

① 自身が本来持っている関節の可動域を最大限広げる

② 格闘の各局面で必要となる柔軟性を取り戻す

③ 姿勢と呼吸を連動させる

 

① について

本来関節の可動域は人により若干の違いがあります。もともと体がやわらかい人もいれば、固い人もいます。しかし生活の中でだんだん可動域は狭くなっていきます。(人によって差がありますがふだんの生活の中で大きく体を動かしたり,筋肉を伸ばしたりすることは意識しないとやらないですよね)

禅道会では本来その人が持っている関節の可動域に戻すのが目的であり、その人の個性でもある柔軟性を無理に(規格的に)広げることはしません。

 

生活で固くなってしまった関節や筋肉を、その人が本来持っていた可動域まで最大限ひろげるという意味です。

股割りで無理に広げて「ギャー」なんてことはありません。

 

② 打撃もあれば寝技もある総合武道の禅道会では、パンチもハイキックもタックルもヒールホールドも人間の体を使う以上、根本的な身体操作の基本は同じと考えます。ある程度の関節の柔軟性がないとパンチが伸びない、寝技において関節技に移行できないなど、技の習得において出来る技とできない技が生まれてしまいます。

実際の稽古では、特に股関節、肩関節を中心にした体幹部をストレッチします。

 

③体がものすごく柔らかい人がまれにいますが、武道で使えなければ意味がありません。また場合によっては柔らか過ぎることが弊害となることもあります。(専門用語で軸がぶれるといいます。)

武道の各種の技で必要となる柔軟性は、呼吸と連動できることです。呼吸と連動するためには呼吸(丹田呼吸)が出来る体勢が必要です。また重心の崩れを最小限にすることも重要です。

 

姿勢と呼吸と重心を連動させて、すべての技を協調させるためのストレッチをおこないます。